今月の臨床 胎児環境をチェックする
双胎間輸血症候群
14.供血児,受血児
松尾 重樹
1
,
日高 敦夫
1
Sigeki Matsuo
1
,
Atuo Hidaka
1
1大阪市立母子センター産婦人科
pp.1310-1313
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901510
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双胎児の予後を悪化させる大きな原因の一つとして双胎間輸血症候群(twin to twin transfu—sion syndrome, TTTS)がある。そして本症の臨床は,多くは一児IUGRを示すdiscordant twinを呈し,大きい児は羊水過多,心機能低下,胎児水腫などを伴い,一方小さい児はstuck twin signを認めることができる。そこで,自験例を踏まえ,TTTSの病態,並びに受血児と供血児の管理と治療のあり方について述べてみる。
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