今月の臨床 治療にてこずる感染症
難治性症例の経験
27.外陰ヘルペス
高杉 信義
1
Nobuyoshi Takasugi
1
1山口大学医学部産科婦人科
pp.1112-1113
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901452
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外陰ヘルペスは,単純ヘルペスウイルス(Her—pes simplex virus type 1 and 2, HSV−1 andHSV−2)による感染症である。HSV−1は主に上半身,HSV−2は下半身とくに件器に感染するとされている。
症状などから,外陰ヘルペスは急性型,再発型,誘発型に分類される。急性型は,口唇ヘルペスが感染源となることが多く,約70%はHSV−1が検出される。症状が激烈で,全身倦怠感や発熱(37〜39℃)を伴うことも多い。
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