今月の臨床 胎児診断—テクニックと評価
超音波
14.不整脈・AVブロック
秦 利之
1
,
北尾 学
1
Toshiyuki Hata
1
,
Manabu Kitao
1
1島根医科大学産婦人科学教室
pp.804-806
発行日 1991年7月10日
Published Date 1991/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409904945
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胎児不整脈の頻度は1.7%と言われ,けっしてめずらしい疾患ではなく,通常の妊婦検診における注意深い胎児心音の聴取により容易に発見することが可能である。現在,胎児不整脈の診断には,超音波Mモード法,超音波ドプラ法,dual echocardiographyを用いる方法,ladder diagramを作成する方法,あるいは経腹壁直接胎児誘導心電信号の検出などが報告されている。われわれの教室においては,おもに超音波Mモード法および超音波ドプラ法を用い胎児不整脈の診断を行っている1,2)。
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