今月の臨床 抗癌剤
疾患別治療指針
29.抗癌剤打切りのタイミング
落合 和徳
1
,
新美 茂樹
1
Kazunori Ochiai
1
,
Shigeki Niimi
1
1東京慈恵会医科大学産婦人科
pp.1248-1249
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901050
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婦人科悪性腫瘍の内でとくに臨床的によく直面しかつ抗癌剤の多用される癌は,卵巣腫瘍である。シスプラチンの開発により以前では難治と思われた卵巣悪性腫瘍もある程度のsurvivalが得られるようになった。しかしながら,効果のある症例に対して化学療法を何回施行すればよいか,あるいは,再発例または,無効例に対してどのように対処すべきかが問題となるところである。そこで本稿では主として卵巣癌について有効例,無効例に分けて抗癌剤打切りのタイミングを述べることにする。
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