今月の臨床 抗癌剤
副作用軽減法
22.腎障害
陳 瑞東
1
Jui-Tung Chen
1
1癌研究会附属病院婦人科
pp.1226-1227
発行日 1992年10月10日
Published Date 1992/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409901043
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化学療法の奏効性を高めるには,薬剤の臨床薬理上の特性を生かした投与法を開発する必要がある。しかし,それ以上に,その薬物の投与により出現する毒性をどのようにコントロールするかが臨床的には重要になってくる。なぜなら,化学療法の奏効性は最終的にはdose intensityによると考えられるが,このintensityを高めるには,副作用の軽減によってコンプライアンスを低下させないことが何より不可欠だからである。
そこで本稿では,化学療法のコンプライアンスを維持していく場合に,予防的な副作用軽減法がとくに重要と考えられる副作用の一つとして,腎障害を取り上げてみた。
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