今月の臨床 子宮内膜症
診断と臨床期分類
11.HSG
小倉 久男
1
Hisao Ogura
1
1東邦大学医学部第2産婦人科教室
pp.38-39
発行日 1992年1月10日
Published Date 1992/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900696
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子宮内膜症の診断には問診,内診を初め,超音波断層法,腹腔鏡検査,子宮卵管造影法などの検査が行われており,最近ではCT,MRIなども応用されている。
子宮内膜症の子宮卵管造影法(HSG)による臨床期分類の診断は困難である。特にHuffman,新AFS分類によるI・II期では,ほとんどHSGでは異常が認められないので診断は困難といわざるを得ない。III期,IV期でみられるチョコレート嚢胞や強度の骨盤腔癒着を伴った場合では,内膜症の可能性を示唆する所見が得られる。
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