今月の臨床 外来でみる感染症
感染症の関連増長因子
28.妊娠
荒川 公秀
1
Koshu Arakawa
1
1浜の町病院産婦人科
pp.974-976
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900529
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妊娠という現象が感染症の増長因子たり得るか否かについては,一概には結論づけられない。確かにこれまでにも,妊娠の合併によって感染が重篤化し,死亡率が増加するという統計が,とくに海外にて散見される。
表1は川名の文献1)より引用したものであるが,ウイルス性肝炎や痘瘡,あるいは水痘肺炎の流行時などに高い頻度の母体死亡率がみられる。
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