今月の臨床 今日の癌検診
子宮頸癌
6.細胞診と組織診の不一致例の取扱い
西田 正人
1
,
鈴村 博一
2
Masato Nishida
1
,
Hiroichi Suzumura
2
1筑波大学臨床医学系産婦人科
2鈴村産婦人科医院
pp.646-648
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900440
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細胞診と組織診の不一致は,日常臨床の場でしばしば経験されるが,結果的にどちらか片方が陽性(すなわち癌),片方が陰性(すなわちdysplasiaも除いた非癌)ということはめったにない。したがって,癌と非癌の対立となった場合には,癌と出た結果を尊重して検索を進めることがあくまでも基本である。
しかし,その最終結果が判明した後に不一致の理由を考え直してみると,原因が明らかになる場合もあれば,どうしても原因が分からない場合もあって,単純な図式では現せないことも多い。
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