今月の臨床 婦人科がんを見逃さないために
婦人科がんを見逃さない診療
2. 細胞診,組織診の採取法
寺井 義人
1
,
植田 政嗣
1
1大阪医科大学産婦人科
pp.1050-1053
発行日 2006年8月10日
Published Date 2006/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100764
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はじめに
近年の初交年齢の若年化や若年者の性行為の活発・多様化により,子宮頸部病変の若年化傾向が顕著になってきた.また,集団検診や定期検診の普及に伴って進行子宮頸癌が減少した反面,食生活様式の欧米化などに伴い子宮体癌の割合も増加しつつある.これら婦人科がんを見逃さないためには早期発見,早期診断が欠かせず,そのためには病巣部の細胞診,組織診が不可欠となってくる.そこで,本稿では,子宮頸癌と子宮体癌の診断にあたり,適切に細胞診,組織診を行うための注意点や方法について述べたい.
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