今月の臨床 更年期障害
更年期とホルモン
10.更年期と副腎皮質ホルモン
中川 俊信
1
,
赤祖父 一知
1
Toshinobu Nakagawa
1
,
Kazutomo Akasofu
1
1金沢大学医学部産科婦人科学教室
pp.535-537
発行日 1991年5月10日
Published Date 1991/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900409
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更年期にみられる内分泌環境の最も大きな変化は,間脳—下垂体—性腺系のホルモンにみられる。すなわち卵巣性ホルモンの分泌低下・消失と下垂体ゴナドトロピンの分泌亢進であるが,この期には副腎系や甲状腺系のホルモンにも一過性の変動が認められる。
本稿では,副腎皮質で産生・分泌される糖質コルチコイド,電解質コルチコイドおよび副腎性アンドロゲンについて,以下更年期との関連において最近の知見を交え記述する。
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