今月の臨床 Preterm PROM—34週までの問題点
PROMと新生児異常
26.新生児肺低形成
小川 雄之亮
1
Yunosuke Ogawa
1
1埼王医科大学総合医療センター小児科
pp.213-215
発行日 1991年2月10日
Published Date 1991/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409900315
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周産期医療の進歩に伴って増加してきた新生児疾患の一つに新生児肺低形成がある。これは,従来であれば流産に終わっていた早期破水例にあって,1日でも長く胎児を子宮内に留まらせ,その成熟を待ちたいという我々新生児専攻医の願いを受けて,感染を防止しつつ陣痛を抑制して妊娠を継続せしめるというポリシーをとって頂ける産科医が増えてきたことにも起因している。かなり多くの例で羊水過少をきたすことなく,胎児管理が可能となってきたものの,この羊水過少が原因で肺低形成を発症する例も残念ながらなお少なくない。
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