特集 血液疾患をプライマリ・ケアではどこまで診て,どのように専門医と連携をとるべきか?
診断・治療方針決定のために専門医へ速やかに紹介することが望ましい場合
網状赤血球著減を伴う正球性貧血
藤島 直仁
1,2
1能代厚生医療センター血液・腎臓内科
2能代厚生医療センターリウマチ科
キーワード:
正球性貧血
,
網状赤血球
,
赤芽球癆
,
再生不良性貧血
,
骨髄異形成症候群
,
腎性貧血
Keyword:
正球性貧血
,
網状赤血球
,
赤芽球癆
,
再生不良性貧血
,
骨髄異形成症候群
,
腎性貧血
pp.2124-2128
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227941
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Point
◎正球性貧血の患者を診察した場合には網状赤血球の増減と溶血所見の有無を参考にして鑑別診断を行う.
◎網状赤血球が1%未満に著減している正球性貧血は赤芽球癆,再生不良性貧血,骨髄異形成症候群を疑う.
◎慢性腎臓病に伴う腎性貧血はエリスロポエチン濃度が基準値内であってもヘモグロビン値と比較して相対的に低値ではないか確認する.
◎貧血に加えて白血球や血小板の減少が高度で感染症の併発や顕著な出血症状がある場合は早急に専門医に紹介する.
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