今月の臨床 早産予防・治療の現在地―最新の標準を探る
早産の定義・診断・疫学
―[コラム]―子宮頸管ポリープ・脱落膜ポリープと自然早産
林 周作
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1大阪府立病院機構大阪母子医療センター産科
pp.768-769
発行日 2023年8月10日
Published Date 2023/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211032
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妊娠中の子宮頸管ポリープ(cervical polyp : CP)は性器出血や局所炎症の原因となるため,自然早産のリスク因子だと考えられてきた.また,妊娠中のCP切除には,出血・炎症を抑えて流早産の予防につながるという肯定的な意見と,流早産や破水を誘発するリスクがあるという否定的な意見がある1).本コラムでは,これら2つの話題に加えて,妊娠中のCPの病理組織診断の1つである脱落膜ポリープについて,近年の研究報告をもとに解説する.
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