特集 Controversies in perinatology 2023 産科編
妊娠中の頸管ポリープ―手術を行う
竹田 善治
1
TAKEDA Yoshiharu
1
1総合母子保健センター愛育病院産婦人科
pp.1627-1629
発行日 2022年12月10日
Published Date 2022/12/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000694
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はじめに
妊娠中に頸管ポリープ(以下,ポリープ)が見つかった場合の取り扱いとして,産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編20201)では,切除により子宮内に影響を与え,流産や破水を誘発するリスクがあるという否定的な考えと,ポリープ自体が出血・感染源となるので,予防的に切除したほうがよいという肯定的な考えの2つが併記されており,どちらが推奨されるかまでは示されていない。このため,個々の妊婦の病状に応じて施設や主治医の方針でポリープの取り扱いが決められている実情があると考えられる。
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