今月の臨床 子宮体がん診療の最前線―最新分類から治療法まで
薬物療法
メトホルミンを併用した妊孕性温存療法
三橋 暁
1
1獨協医科大学産科婦人科学教室
pp.269-275
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210893
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●妊孕性温存を希望する若年の子宮体がんおよび子宮内膜異型増殖症は,多囊胞性卵巣症候群や肥満・インスリン抵抗性を有する頻度が高く,MPAを用いた妊孕性温存療法にメトホルミンの併用効果が期待される.
●メトホルミンはMPA投与時の体重増加や耐糖能悪化を予防する可能性がある.
●現在,MPAを用いた妊孕性温存療法にメトホルミンを併用する医師主導治験が行われており,その結果が待たれる.
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