合併増大号 今月の臨床 最善で最新の産科麻酔診療をめざして
分娩時の麻酔―硬膜外無痛分娩
産後神経障害の評価と治療
佐藤 聖子
1
,
秋吉 浩三郎
1
1福岡大学病院麻酔科
pp.127-132
発行日 2023年1月10日
Published Date 2023/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210869
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●産後の神経障害は分娩時の神経の圧迫や牽引が主な原因であるが,予後は良好であり,数日から半年程度で改善することが多い.
●背部痛や運動・感覚神経障害が急激に悪化する場合には,硬膜外血腫や感染症を疑い,緊急MRIを施行し迅速に対応する.
●分娩施行時に区域麻酔を施行する場合には,本人・家族に神経障害のリスクを十分に説明する.
●予防が重要であり,適切な手技を心がける.
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