今月の臨床 女性医学から読み解くメタボリック症候群―専門医のための必須知識
女性ホルモンとの関係
血圧の変動に対する女性ホルモンの影響
北島 道夫
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科産科婦人科
pp.975-980
発行日 2022年10月10日
Published Date 2022/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210794
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●月経を有する性成熟期女性は男性よりも血圧が低く,閉経後女性は血圧が上昇傾向に転じ,男性と比較して高血圧症の発症頻度が上昇する.
●血圧調節には短期的調節と長期的調節があり,女性ホルモンはいずれの機序にも影響を与え,女性ホルモンの変動は高血圧症の発症に関連している.
●ホルモン療法が血圧調節に与える影響は合成ホルモンの薬理作用の相違や併用製剤の相互作用により異なる.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.