今月の臨床 女性のライフステージごとのホルモン療法―この1冊ですべてを網羅する
腫瘍
外科的閉経
佐々木 浩
1
1大阪医科薬科大学産婦人科学教室
pp.369-375
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210277
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●外科的閉経は骨粗鬆症,脂質異常症,心血管リスクの発症リスクが増加するだけでなく死亡リスクも上昇することから,特に45歳未満での外科的閉経患者に対しては積極的にホルモン補充療法(HRT)を行うべきである.
●婦人科悪性腫瘍治療により外科的閉経をきたした場合はがん治療後管理だけでなくHRTを含めた術後のトータルヘルスケアが重要である.
●子宮内膜症治療後の外科的閉経ではHRTによる内膜症再発リスクを伴うこともあり,内膜症の状態,子宮の有無,閉経年齢,症状などを勘案しHRTを施行するかを検討する.
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