今月の臨床 徹底解説! 卵巣がんの最新治療―複雑化する治療を整理する
ここが知りたい最新の治療戦略《初回治療》
化学療法先行後の腫瘍減量術(NAC+IDS)の適応は?
鈴木 嘉穂
1
,
寺井 義人
1
1神戸大学医学部産科婦人科
pp.363-368
発行日 2020年4月10日
Published Date 2020/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209941
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●PDSでR0が可能であれば手術が最優先である.R0が不可能な場合は,組織型がClearあるいはMucinousでなく,PSが不良な患者に対してNAC+IDSは考慮される.
●NACのレジメンは,conventional TC療法,dose-dense TC療法,weekly TC療法のいずれかを用いる.分子標的薬併用の有効性が期待されている.
●腹腔鏡下生検術は有用性の報告がされており,スコア化することでPDSの可否の判断に用いることができる.臍部腹壁直下に播種病変が大きい場合や癒着が強い症例などは,開腹手術への移行を躊躇しない.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.