今月の臨床 はじめての情報検索―知りたいことの探し方・最新データの活かし方
EBMと臨床への応用
EBMを超えて―診療ガイドラインの動向や新しい潮流(GRADE)を中心として
相原 守夫
1
1相原内科医院
pp.275-283
発行日 2020年3月10日
Published Date 2020/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209928
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●診療ガイドラインのためのエビデンス検索は,EBM情報源ピラミッドを活用し,「サマリーやガイドライン>事前評価済み研究>非事前評価研究の順」とすることが効率的である.
●信頼できるガイドラインを作成するためには,GRADE-ADOLOPMENTに準じて,既存の推奨の採用(adoption),適用(adaptation),新規開発(de novo creation)のいずれかを利用することが迅速かつ効率的である.
●ROBINS-IとRoB 2.0は論理的に共通の項目を使っているため,2種類のエビデンス(RCTとNRS)に対処する際に,これらのバイアスのリスクツールを使って評価された場合,可能であれば両者を統合できる.
●推奨を支持するエビデンス情報源はその最新性が重要であり,リビング推奨(living recommendation)のためには,リビングシステマティックレビュー(living systematic review)の更新アプローチが重要である.
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