連載 Obstetric News
誘発分娩を考える(7)―潜伏期
武久 徹
1
1武久レディースクリニック
pp.698
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209773
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1996年以来,米国における帝王切開分娩は著しく増加している.総帝王切開分娩率は米国の地域によって異なるが,現時点では1/3が帝王切開で分娩している.初回帝王切開の最もよくある適応は分娩進行停止,胎児心拍数記録異常,胎位異常,巨大児の疑い,そして多胎妊娠である.
分娩進行停止は最多適応の1つであるため,色々な分娩進行段階で,より正確に異常を診断するための努力がされてきた.1950年代にコロンビア大学のFriedmanの研究に基づいて,分娩第1期は潜伏期と活動期に分けられている.
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