今月の臨床 妊婦の腫瘍性疾患の管理―見つけたらどう対応するか
総論
妊婦に腫瘍性疾患を見つけたらどう対応するか
藤田 太輔
1
,
大道 正英
1
1大阪医科大学産婦人科教室
pp.418-424
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209717
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●妊娠中に見つかった腫瘍性疾患を管理する場合に最も重要なことは,“その疾患自体が妊娠に及ぼす影響”と,“妊娠がその疾患に及ぼす影響”を理解して対応することである.
●妊娠中のCTについては,確定的影響と確率的影響を考慮して行う必要がある.
●妊娠中のMRIについて,単純MRIは全妊娠期間において安全性が証明されつつあるが,ガドリニウムによる造影MRIは注意が必要である.
●妊娠中に見つかった子宮頸管ポリープを切除するかどうかは議論の分かれるところであるが,妊娠中に見つかったコンジローマは治療しておくことがよいだろう.
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