増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル
Ⅲ.産科編
妊産褥婦の合併疾患への対処法
その他
てんかん
赤松 直樹
1
1国際医療福祉大学医学部神経内科
pp.332-335
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209705
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
当直医へのコール
◉子癇(eclampsia) : 妊産褥婦の初発全身痙攣発作には子癇発作がある.妊娠28週からみられるが,分娩時から出産48時間後までの発症が多い.妊娠高血圧症候群が子癇のリスクファクターである.
◉慢性のてんかん : 妊娠前からてんかんと診断されていた患者で,妊娠中にてんかん発作をきたす場合がある.誘因の除去および抗てんかん薬の調整が必要となる.
◉急性症候性発作 : 稀ではあるが妊婦が脳静脈洞血栓症,脳出血,クモ膜下出血,脳炎,脳腫瘍,代謝異常,薬物中毒などを発症しその症状として急性のてんかん発作をきたすことがある.

Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.