増刊号 産婦人科救急・当直対応マニュアル
Ⅱ.婦人科編
症状・所見からみた疾患鑑別と病態把握
―救急外来―更年期障害が疑われてコンサルトされたとき
後山 尚久
1
1大阪医科大学健康科学クリニック
pp.42-45
発行日 2019年4月20日
Published Date 2019/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209647
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当直医へのコール
救急外来や夜間外来で一見更年期障害らしい様相を呈し,鑑別診断を要する場面の特徴は,以下の通りである.このようなケースでは,産婦人科当直医がコールされる可能性がある.
◉動悸,冷汗,胸苦しさ,不安状態で受診したが,内科診察,循環器系・呼吸器系検査では異常なし.
◉上半身が焼けるように熱く,顔面が紅潮し,焦燥感があるが,感染症は否定され,炎症反応も陰性.
◉めまい,ふらつき,日常生活不能な気分の落ち込みで動けなくなり,外出不能.
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