今月の臨床 いまさら聞けない 体外受精法と胚培養の基礎知識
胚培養の実際
長期培養は安全か?
京野 廣一
1
,
菊池 卓
1
,
橋本 朋子
1
1京野アートクリニック高輪
pp.350-354
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209624
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●単一胚盤胞移植により多胎妊娠の発生機序が明らかになった.長期培養により1絨毛膜性双胎のリスクが上昇する.
●胚盤胞までの長期培養により,分割期胚移植に比較し着床率が向上する.卵巣過剰刺激症候群(OHSS)軽減・多胎防止の目的からfreeze-allのうえでの単一胚移植が推奨される.
●長期培養により体外受精児の男児率が高く,凍結融解移植児の出生児体重増加,早期産率上昇,ゲノムインプリンティング異常症の発生頻度増加傾向がみられる.
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