今月の臨床 NIPT新時代の幕開け―検査の実際と将来展望
NIPTの現状
NIPTで予期しない結果となる原因は何か?
澤井 英明
1
1兵庫医科大学病院遺伝子医療部
pp.222-227
発行日 2019年3月10日
Published Date 2019/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209600
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●NIPTでは陽性・陰性以外に結果の報告ができない「判定保留」がある.日本人では判定保留は初回採血の約0.3%に起こり,2度目の採血でも判定保留となったものは約0.1%ある.
●NIPTでは陰性と報告されていても当該染色体異常の罹患児が出生する「偽陰性」が,日本人では約0.01%ある.
●NIPTでは陽性や判定保留となった場合に,目的とした染色体異常以外の染色体異常やがんなど,本来の検査目的ではない疾患が偶然に発見される「偶発的所見」がある.
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