今月の臨床 スペシャリストに聞く 産婦人科でのアレルギー対応法
疾患各論
精液アレルギー
澤田 祐季
1
,
齋藤 知恵子
1
,
松川 泰
1
,
佐藤 剛
1
,
杉浦 真弓
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科産科婦人科学
pp.807-811
発行日 2018年8月10日
Published Date 2018/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209469
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●精液アレルギーは,精漿中の蛋白を抗原とし,局所の瘙痒から致命的なアナフィラキシーショックまで幅広い臨床所見を示す即時型アレルギー反応である.
●症状が重篤な場合は通常の性交では自然妊娠は困難であるため,挙児希望があれば脱感作療法,人工授精,体外受精が考慮される.
●それぞれの治療法にはメリット,デメリットがあるため,治療の選択肢を提示し,十分な説明をしたうえでの治療方針の決定が重要である.
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