臨床検査から何がわかるか・1
尿と精液
河合 忠
1
1自治医科大学・臨床病理学
pp.429-432
発行日 1979年4月1日
Published Date 1979/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918656
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はじめに
臨床検査は,大きく検体検査と生体検査に分けられる.前者は,患者から得られる検体について行う検査であって,検体にはいろいろなものがある.そのなかには,尿・大便・痰・分泌液などのように,患者自身が出すものをそのまま流用する場合と,髄液・穿刺液・胃液・十二指腸液・関節液・組織(または臓器)片のように,医師・看護婦,または臨床検査技師がわざわざ手を下して,患者から取り出してくる場合とがある.生体検査は患者自身について行うもので,生理学的検査(生理検査)ともよばれる.
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