増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編3】周産期
《妊婦・褥婦の合併疾患とその増悪》
てんかん発作
加藤 昌明
1
1むさしの国分寺クリニック
pp.311-314
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209358
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
外来管理のポイント
❖妊娠に先立って,その患者に最適な薬物(発作リスク最小,胎児へのリスク最小)にあらかじめ調整しておく.患者に服薬の意義を十分に説明し,妊娠後の自己判断による怠薬を防ぐ.妊娠に先立って葉酸少量を適宜補充開始する.
❖近年では,胎児への安全性が高いレベチラセタム,ラモトリギンが広く用いられはじめている.それらは妊娠中に血中濃度が低下しやすく,発作を予防するために妊娠中に増量する必要がある.
❖基本的に自然分娩が可能.妊娠中に薬物を増量した場合には,産後1週間程度で元の量に減量する.授乳は基本的に可能であるが,一部注意を要する薬物がある.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.