今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線
早産の予防 : 薬物療法
Q. 早産予防における黄体ホルモン療法の現状と展望は?
中井 章人
1
1日本医科大学多摩永山病院女性診療科・産科
pp.352-358
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209283
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〈Answer〉
黄体ホルモンは早産ハイリスクに対する予防的治療薬で,妊娠16週以降,既往早産妊婦には17-OHPC筋注(250mg/週),頸管短縮例(≦25mm)には天然型プロゲステロン腟錠(連日200mg)投与が効果的と考えられています.国内での使用には,保険未収載などの問題がありますが,現在,臨床試験が進行しており,今後,広く用いられていくことで早産率の減少が期待されています.
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