今月の臨床 ここが知りたい! 早産の予知・予防の最前線
早産の予防 : 予防的子宮頸管縫縮術
Q. 双胎妊娠における予防的子宮頸管縫縮術の有効性と適応は?
高橋 雄一郎
1
1国立病院機構長良医療センター産科
pp.328-333
発行日 2018年4月10日
Published Date 2018/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209279
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
〈Answer〉
「予防的」な子宮頸管縫縮術単独での有効性は単胎でも確立していませんが,双胎となるとさらに多因子がからみ,証明は難しいと考えます.われわれは,「この手術を行ったから安心」とは考えていません.妊娠初期に重点をおいて,頸管炎や子宮頸管長などの観察をし,速やかな入院管理を判断できるなど総合的な予防管理をしていける環境が重要です.そのなかの1つのオプションとして,初期の頸管長短縮(30mm以下)ならば同手術をお薦めして積極的に施行しています.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.