合併増大号 今月の臨床 産婦人科医のための感染症最新レクチャー
各論 : 生殖医療
慢性子宮内膜炎と不妊・不育
山中 彰一郎
1
,
木村 文則
1
1奈良県立医科大学医学部産婦人科学講座
キーワード:
慢性子宮内膜症
,
着床障害
,
流産
,
形質細胞
Keyword:
慢性子宮内膜症
,
着床障害
,
流産
,
形質細胞
pp.40-45
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409211128
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●慢性子宮内膜炎は,自覚症状は乏しいものの,生殖医療,周産期予後に影響を及ぼす可能性が示唆されている.
●慢性子宮内膜炎の診断に統一された基準はないものの,「子宮内膜間質領域への形質細胞(CD138陽性)の出現」が診断に有用である.
●現状,慢性子宮内膜炎に対する一般的な治療は広域抗菌薬の投与であるが,耐性菌や子宮内以外の細菌叢への影響などが懸念されており,新規治療の開発が期待されている.
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