連載 教訓的症例から学ぶ産婦人科診療のピットフォール
子宮肉腫と術前診断したが,MRIでは類内膜腺癌を考えるべきであった1例
小林 梓
1
,
伊藤 郁朗
1
1国立病院機構高崎総合医療センター産婦人科
pp.668-672
発行日 2017年7月10日
Published Date 2017/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209117
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症例
▶患者
65歳,4経妊2経産.閉経50歳.
▶主訴
不正性器出血.
▶既往歴
非結核性抗酸菌症(内服加療中),子宮筋腫.
▶現病歴
2年前まで子宮筋腫に対して当院で経過観察していたが,筋腫の増大を認めないため終診とした.1年前より不正出血を自覚し,前医を受診した.複数回の内膜細胞診の結果は陰性であったが,症状の改善に乏しく,筋腫も増大傾向であったため,精査・加療目的に当院を紹介受診した.
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