今月の臨床 周産期メンタルヘルスケアの最前線─ハイリスク妊産婦管理加算を見据えた対応をめざして
病態別の管理
精神疾患をもつ人の妊娠・出産・育児を支える
熊倉 陽介
1
1東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野
pp.535-540
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209093
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●向精神薬の副作用や,服薬を中断することで精神状態が悪化してしまうこと自体のリスクなどの情報提供を行い,妊娠・出産・育児を乗り越えるための方策を本人や家族と一緒に話し合う.
●保健師や精神科などと妊娠中から連携し,妊娠・出産・育児を支える体制を構築する.
●精神症状が激しい場合など急性期には,多職種・多部門で刻一刻と変わる状況に対してそのつど協議しながら方針を決定し,切迫したときほど柔軟に工夫して母児の安全を守る.
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