連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・77
たくさんの人に支えられた出産
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.758-759
発行日 2010年8月25日
Published Date 2010/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101712
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3人目で10年ぶりの妊娠の43歳。この妊婦は私自身だ。お徴はあったが自分なりに算出した予定日を2週間過ぎても陣痛が来なかった。この時点で自宅出産することをあきらめ,医療を受ける覚悟で日本へ帰国した。
妊娠したのならほとんどは自力で産むことができる,その考えを基本に,フィリピンで他人のお産を見守ってきた。時に病院の医療が必要になる人もいるが,自分は大丈夫だろうと高をくくっていたので,産めない敗北感を持っての帰国だった。
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