特集 タッチケア(下)
妊娠・出産・育児期におけるお父さん・お母さんのハグアンドタッチ
鷹見 安浩
,
鷹見 久枝
pp.225-230
発行日 2001年3月25日
Published Date 2001/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902606
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お父さんとハグアンドタッチ
家族
4か月の「せっちゃん」をお腹の上にのせる。「せっちゃん」は首を持ち上げる。そして私を見て笑いかける。話しかける。疲れてくると私の服の上に顔をくっつけ,おっぱいをすうようなしぐさをする。赤ちゃんの柔らかい肌,そのぬくもりに,じわじわと“いとおしさ”が込みあげてくる。この静かな時間と空間に,私自身が満たされていくのを感じる。
赤ちゃんをお腹にのせることを勧める記事1)を読んで,実際にやってみた。そこで感じたこと,それは子供たちと肌を触れ合うことによって親もまた癒されているのではないか,ということである。上の子供たちも赤ちゃんの柔らかな肌触りが好きなのであろう。蒲団に寝ている妹の手やほっぺたを触ったり,キスをしたりしている。子供たちとの触れ合い,ハグアンドタッチは,家族に癒しの空間を与えてくれる。
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