今月の臨床 婦人科がん低侵襲治療の現状と展望〈特別付録web動画〉
子宮頸がん
準広汎子宮全摘術の可能性─腫瘍径2cm以下の子宮頸癌ⅠB1期に対する準広汎子宮全摘術の非ランダム化検証的試験JCOG1101
笠松 高弘
1
1東京都立墨東病院産婦人科
pp.292-296
発行日 2017年4月10日
Published Date 2017/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208975
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●手術適応とされる頸部浸潤がんⅠB〜Ⅱ期においても低侵襲,機能温存を目的とする各種の治療開発が進行中である.頸部広汎全摘,センチネルリンパ節ナビゲーション手術,腹腔鏡下手術,ロボット手術などである.また術後放射線治療においては,晩期腸管粘膜障害の軽減を目指した強度変調放射線治療(intensity modulated radiation therapy : IMRT)の有効性を検証する試験が開始されるところである(JCOG1402).
●本試験は特定の対象を慎重に選び,特別な修練をせずともどの施設でもすぐに始められる,排尿障害を排した低侵襲機能温存手術の開発を目的とした試験である.
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