今月の臨床 糖尿病が女性ヘルスケア・がんに与えるリスク
糖尿病と婦人科がん
糖尿病患者における周術期管理─血栓症,創傷治癒,感染症の予防管理など
中尾 砂理
1
,
加藤 敬
1
,
佐藤 豊実
1
1筑波大学医学医療系産科婦人科
pp.417-421
発行日 2016年5月10日
Published Date 2016/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208780
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●日本の糖尿病人口は世界ランキングで第9位であり,2013年国民健康・栄養調査では糖尿病有病者は女性の9.2%にみられ,50歳以降に増えると報告されている.
●糖尿病は子宮内膜がんのリスク増加と関連があると報告されており,子宮体がんの罹患数の増加とともに日常臨床で婦人科医も糖尿病有病者に遭遇する機会が増えている.
●持続する高血糖状態は微小血管障害や感染症などを引き起こすため,外科的治療の際の血糖コントロールは合併症予防に重要である.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.