増刊号 ─知りたい最新情報がすぐわかる!─不妊・不育症診療パーフェクトガイド
2.不妊症の検査・診断
《男性因子》
精液検査の実施法と評価法
伊熊 慎一郎
1
,
田中 温
1
1セントマザー産婦人科医院
pp.89-94
発行日 2016年4月20日
Published Date 2016/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208670
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Point
◉精液採取は,検査施設内の採精室で行うことが望ましい.1回目に精液所見に異常があったとしても,その時点で診断せずに3か月後に再度検査を行い,診断を行う.
◉精子濃度,運動率,運動形態観察,精子凝集,精子以外の細胞成分を顕微鏡的に評価する場合は,位相差顕微鏡が適している.特に,運動率測定では37℃の保温ステージ上での検査が望ましい.
◉検査の結果,重度の乏精子症,極少数精子,奇形精子症,無精子症と診断した場合は,男性不妊を専門とするART施設に速やかに紹介することが望ましい.
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