今月の臨床 産科大出血に慌てない!!
産科出血の止血処置
第Ⅶ因子(遺伝子組換え活性型血液凝固第Ⅶ因子製剤)療法
小林 隆夫
1
1浜松医療センター
pp.302-307
発行日 2016年4月10日
Published Date 2016/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208635
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●従来の出血対策を講じてもなお止血困難な症例では,適応外使用ではあるが,遺伝子組換え活性型血液凝固第Ⅶ因子(rFⅦa)製剤の投与を考慮する.
●具体的にはフィブリノゲン値100mg/dL,血小板数5万/μL以上に維持したうえで,rFⅦa製剤90μg/kgを2〜5分かけて静脈内に単回ボーラス投与する.
●投与後の動静脈血栓には特に注意し,抗線溶剤との併用は血栓症を助長する可能性があるので慎重に行う.
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