増刊号 妊婦健診のすべて─週数別・大事なことを見逃さないためのチェックポイント
I 妊娠週数ごとの健診の実際
妊娠11週まで
診断と外来対応
卵巣腫瘍
吉田 幸洋
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院産婦人科
pp.70-77
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208345
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POINT
◇妊娠初期の診察においては胎児の観察はもちろんであるが,子宮筋腫の有無や付属器腫瘤の有無についても診断する.
◇付属器腫瘤が発見された場合は,卵巣腫瘤のエコーパターン分類にならって良悪性の可能性について診断する.
◇直径が6 cm以下の囊胞性腫瘤(エコーパターン分類I型)は自然消退の可能性がある.
◇直径6 cmを超えるもので真性腫瘍の可能性がある場合は,外科的治療を考慮する.良性腫瘍と診断した場合は腹腔鏡下手術も考慮可能である.
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