今月の臨床 早産の予知・予防の新たな展開
早産の予防
4.早産予防とオメガ3(ω3)脂肪酸療法の展望
山下 亜紀
1
1東京大学医学部産婦人科
pp.320-325
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208238
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●自然早産の主要な原因の1つは,感染,炎症であり,その予防のためには抗菌薬治療だけでなく,すでに起こっている過剰な炎症を抑えることが重要である.
●オメガ3(ω3)脂肪酸は抗炎症作用をもっており,多く摂取することで早産の予防につながる可能性がある.
●近年,同定されたω3脂肪酸代謝物レゾルビンは,積極的な炎症収束作用をもち,将来の早産治療薬への応用が期待される.
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