今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道
【各論2】子宮体がん
5.子宮肉腫(平滑筋肉腫)の病態と分子標的治療─ゲノム解析に基づく新たな展開
吉田 好雄
1
1福井大学医学部産科婦人科
pp.96-105
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208189
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●稀少性と,多様性のある腫瘍である.細胞代謝・細胞構造・シグナル伝達・細胞周期などに関する多くの遺伝子異常を有する.
●発生病態は依然不明である.しかし,一部の子宮平滑筋肉腫と平滑筋腫は共通の遺伝子異常を認める.
●血管新生阻害薬・ホルモン療法(アロマターゼ阻害薬)などの分子標的薬の有効性が検討されている.これらの治療効果予測バイオマーカーとして,分子イメージング診断法の開発が今後期待される.
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