今月の臨床 ゲノム時代の婦人科がん診療を展望する─がんの個性に応じたpersonalizationへの道
【総論】
2.婦人科がんのシグナル解析と分子標的治療の未来
小島 淳美
1
,
杉山 徹
1
1岩手医科大学産婦人科学講座
pp.15-21
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208176
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●がんに起こる遺伝子変異には,がんの発生や進展に強くかかわるドライバー変異と,付随的な結果として生じるパッセンジャー変異があり,ドライバー変異を標的とした薬剤では高い奏効率が期待される.
●分子標的治療薬として,がん細胞自身に存在する分子だけではなく,がん環境の分子を標的とした創薬も進んでおり,その代表が血管新生阻害薬である.
●分子標的薬の使用においてはバイオマーカーの探求とvalidationを念頭におく必要がある.
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