境界領域の再評価とその展開 特集
産婦人科と眼—専門医にきく
垂直感染による新生児眼障害
大井 いく子
1
Ikuko Ohi
1
1東京女子医科大学眼科学教室
pp.663-665
発行日 1987年10月10日
Published Date 1987/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208166
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垂直感染による新生児眼障害には,胎盤感染によるものと,産道感染によるものがある。
妊娠時,母体がある種のウイルス,原虫の感染を受けたり,また母親がいわゆるsexually transmitted diseasesに罹患していたりすると,胎盤を通して,あるいは出産時,産道を介して,胎児,児に感染し,大きな障害を与える。これらのうち,眼に症状を発現させるものとして風疹ウイルス,サイトメガロウイルス,単純ヘルペスウイルス,水痘ウイルス,トキソプラズマ原虫,淋菌,クラミジア,マイコプラズマなどがある。
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