先進医療—日常診療へのアドバイス 特集
感染症とその化学療法
B型肝炎の母子垂直感染とその予防
吉沢 浩志
1
,
吉谷 徳夫
1
,
大桃 幸夫
1
,
安達 茂実
1
,
竹内 正七
1
Hiroshi Yoshizawa
1
1新潟大学医学部産科婦人科学教室
pp.447-449
発行日 1986年6月10日
Published Date 1986/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409207403
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B型肝炎の研究の進展により慢性肝炎,肝硬変,肝細胞癌など各種肝疾患とB型肝炎ウイルス(以下HBVと略す)キャリアとに密接な関連があり,またHBVキャリアの発生に母子間の垂直感染が最も重要な原因となっていることが明らかになった。
さらに高力価HBs抗体含有免疫グロブリン(HBIG),HBワクチンの開発が進み,HBIG単独投与,HBIGとHBワクチン併用投与による母子垂直感染防止の臨床試験が行われ,HBIGとHBワクチン併用投与によってそれが十分に可能であることが実証されるに至った。
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