特集 治療最新のトピックス
感染
クラミジア感染症の治療
菅生 元康
1
Motoyasu Sugase
1
1長野赤十字病院産婦人科
pp.1212-1213
発行日 1989年12月10日
Published Date 1989/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208149
- 有料閲覧
- 文献概要
Ⅰ.概念
クラミジア感染症はテトラサイクリン,マクロライドなど,有効とされている抗生剤の経口投与により比較的容易に治癒しうる。最近ではニューキノロン系抗菌剤の有用性も認められつつある。産婦人科領域におけるクラミジア感染症の現状における問題点は,多くの感染患者がいろいろな症状を訴えて受診しているにもかかわらず,正確な診断が行われていないことにある。また感染があっても無症状のことも多く,周産期や不妊診療ではスクリーニング検査の導入が必要と考えられる。さらにクラミジア子宮頸管炎は典型的なSTDであるためsexual partnerの加療を並行して進めないと完治は期しがたい。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.