臨床研修セミナー 早産
preterm PROMと早産管理
千村 哲朗
1
Tetsuro Chimura
1
1山形大学医学部産科婦人科教室
pp.1095-1099
発行日 1989年11月10日
Published Date 1989/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208112
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preterm PROMの発生は,極小未熟児の管理が進歩した現在においてもその管理法で多くの問題を未解決のまま残している領域の一つといえる。とくに妊娠32週前で出生体重1,000g以下の児に対する妊娠中の管理法は,未熟性と感染との2大因子による影響が問題となる。
母体側からみれば,絨毛羊膜炎の管理・子宮収縮抑制が薬物療法の面から重要であるが,一方,胎児側からみれば肺成熟度と胎内感染,肺の解剖学的異形成(肺低形成・Wilson-Mikity症候群など)羊水過少に伴う治療が胎外生活への移行時期と娩出法で問題となる。
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