薬の臨床
子宮腟部円錐切除後に用いたアルギン酸ナトリウム(アルト®)の止血ならびに創傷治癒効果
本多 静香
1
,
会田 都美子
1
,
佐々木 宏子
1
,
遠藤 力
1
,
星 和彦
1
,
佐藤 章
1
Shizuka Honda
1
1福島県立医科大学産科婦人科学教室
pp.1007-1010
発行日 1989年10月10日
Published Date 1989/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208097
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子宮頸上皮内腫瘍に対して行ったcold knife Conizationならびにlaser coniza—tionの手術時にアルギン酸ナトリウム粉末(アルト®)を用い,止血効果および創傷治癒効果を検討した。
cold knife conizationでは,止血効果は対照薬剤使用群(酸化セルロース綿)と差は認められなかったが,創傷治癒は促進された。
laser conizationでは,非使用群と止血効果,創傷治癒効果ともに差は認められなかった。しかし,アルト使用群で,術後全く出血のない症例が多く認められた。
副作用も認められず,操作性・有効性からみて本治療へのアルト使用は有用であると思われた。
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