特集 Challenging complicationsと分娩のタイミング
3胎以上の多胎妊娠
池ノ上 克
1
Tsuyomu Ikenoue
1
1鹿児島市立病院周産期医療センター
pp.861-863
発行日 1989年9月10日
Published Date 1989/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208068
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最近では,不妊症治療の進歩に伴い,排卵誘発や体外授精が以前にもましておこなわれるようになり,それにともなう多胎児の妊娠分娩が増加の傾向にある。
双胎妊娠は母児双方にとってリスクのたかい産科合併症であることはよく知られている。まして3胎以上の妊娠になればその危険性はますます高い。特に,胎児には早産や胎内発育遅延を代表とする様々な危険因子が待ち受けており,その周産期管理は未だ議論の多いところである(表1)。
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